私は「道を描くプロ」です。

常務執行役員 経営企画室 兼 SV部管掌住川 和行Sumikawa Kazuyuki

店舗の収益を伸ばす。それが私たちSV(スーパーバイザー)の役割です。各店の店長も同じく取り組んでいるのですが、SVの場合は、「リオン・ドール」としての理念や事業戦略をもって各店の指導・支援に当たるので、より長期的でマクロな視点が求められます。ちなみに当社では、水産や農産、デイリーといった部門ごとに専属のSVが配置されており、私はSV全体を統括しながら各店の課題を解決していく立場にあります。数字の面からみれば課題解決のロジックはとても単純です。売上に対する粗利益と経費を観察すれば収益を圧迫している原因が判明しますから、価格の見直しや現場の効率化等で数値上の改善は得られます。しかし、それだけでは「リオン・ドールらしさ」が生まれません。それに、店舗を動かし、変えていくのはあくまで現場のスタッフです。本部の私と現場の店長の双方が納得し、一緒に切り開いていける「道」を描く必要があります。そんな共感と協働の先に成果が見えてくると、いつも大きな達成感を感じますね。

巡店

売上げが低迷している、収益が上がらない…等々、業績不振の店舗があれば、まずは出向いてリサーチします。その後も改善策の進捗を検証するために何度も足を運ぶので、店舗もまた私にとっての仕事場といえます。

改善指導

課題解決への道が見えたなら、担当SV、店長、売場スタッフといった個々の業務に落とし込み、しっかりと実行できる仕組みを作ります。大切なのは現場の意見を真摯に受け止めること。共感なくして人は動きません。

店内巡視

店内に潜在する課題を肌感覚で捉え、収益増へと繋がる糸口を見つけるのもSVの重要な役割のひとつです。それまでに売場チーフや店長としてさまざまな経験を積んできたSVにとっては腕が鳴る瞬間でもあります。

私のchallenge 私のchallenge

勢いあまって600万円をフイにしたあの日…。

業態を問わずSVは、収益アップに繋がる手法・アイデアの引き出しを豊富に持っていることが必須の条件ですが、見方を変えれば、それは失敗から多くを学んできているということでもあります。もちろん私も例外ではありません。店舗の水産マスター時代でのこと。大晦日の目玉商品としてフグを売り出そうと考えた私は、意気揚々と30万円の発注を仕掛け、それらを商品に加工して特設の売場に陳列したのですが、結果は全廃棄…。予定では600万円を売り上げるはずでした。その地域ではフグを食べる習慣がなかったのです。私の勘は見事に外れました。いまの私なら、お客様にフグの美味しさを知ってもらうためにもっと長期的な策を練るところですが、当時は若かったこともあり、いささか勢いが過ぎました。ちなみにその30万円は翌月の粗利で挽回しました。仕事のミスは仕事で取り返せばいいのです。

これまでの経験と学びに感謝し、もっと腕を磨いていきたい。

不振にあえぐ店舗の実態を把握したうえで、窮地から脱するための明確な道筋を描き、現場の仲間と困難を共にしていくSV。課題を見逃さない数値管理能力とその解決に向けたコンサルティング能力、そして信頼関係を築くヒューマンスキルなど、多面的な能力が求められる仕事でもあります。頼れるのは自身の経験とノウハウ。私にとってそれは、チャレンジにいつも前向きな理解を示してくれる「リオン・ドール」からの賜物です。振り返ってみても、常に売場を変え、売り方を変え、商品化を変えてチャレンジしてきた道のりが現在の私の支えとなっているのがよくわかります。そして、いうまでもないことですが、そんなリオン・ドールをずっと支えてくださっているのが地域のお客様です。恩返しのためにも、より良い店舗づくりに向けてみんなと一緒に頑張っていきたいですね。

  • 2008年船引店 水産担当
  • 2010年猪苗代店 水産チーフ
  • 2012年船引店 水産マスター
  • 2013年商品部 水産バイヤー
  • 2015年会津アピオ店 水産マスター
  • 2016年SV部 水産SV
  • 2016年本宮店 店長
  • 2017年田島店 店長
  • 2018年SV部 部長
  • 2018年常務執行役員 経営企画室 兼 SV部管掌

休日は家族との時間を大切にしています。1歳になった子供と公園に出掛けて一緒に遊んだり、妻のショッピングに付き合ったりして家族の笑顔を見るのがいちばんのリフレッシュですね。