女性チームが目指す、癒しのスーパー改革
執行役員 販売部 会津地区担当 白井 祐美
女性の意見を反映するために
立ち上げられた“虹の架け橋”
2023年1月に立ち上げられた新プロジェクト「アーク・アン・シエル」。“虹の架け橋”を意味するこのプロジェクトに所属するメンバーは、部署も年代も異なる6名の女性社員たち。そして、彼女たちの目的は、女性ならではの目線でリオン・ドールとお客様をつなぎ、部署の垣根を超えた発信をすることである。チームのリーダーを任されたのは、販売部で豊富なキャリアを積み、現在は執行役員も務めている白井祐美。「リオン・ドールを利用されるお客様も、お店を支えている従業員も、大半を占めているのは女性です。そんな女性たちの声を商品に反映したり、女性が喜ぶメニューの提案ができないかという想いから、このプロジェクトが始動しました」。
会社のサポートの中でも
手応えを掴めない日々…
こうしてスタートした「アーク・アン・シエル」の活動内容は、月に一度のミーティングで挙がったアイデアを会社に提案すること。新しいチャレンジを積極的に応援してくれるリオン・ドールの「失敗の自由」の社風もあり、採用される意見も少なくなかったというが、当初はプロジェクトの活動に迷いを感じる場面もあったと話す白井。
「メンバーはそれぞれ自分の仕事を抱えているので、十分な時間を取ることができませんでした。忙しい中でのプロジェクトの業務に、『何で私が…』と感じたメンバーもいたかもしれません。私もプロジェクトが本当に会社の役に立てているのか自信を持てず、もやもやとした気持ちを抱えていました」。
挑戦を与えることで深まった
責任感と団結力
そんな「アーク・アン・シエル」の活動の中で、白井にとって迷いが吹っ切れる転機となった出来事があったという。
「今までミーティングの内容は私が資料にまとめて会社に報告していたのですが、ある時、資料作りを思い切ってメンバーに振ってみたんです。ふだんの業務ではパワポを使う場面なんてほとんどなかったはずなのに、できあがった資料はちゃんと上手にできていたことに驚きました!」。
通常業務と兼任しながら挑戦の機会を与えることがメンバーの成長につながり、仕事を任せたことで責任感も芽生えたことを実感した白井。彼女自身もプロジェクトに向き合う腹が決まり、チームの一体感も俄然強まった。
スーパーの常識に
とらわれない
主婦ならではの目線
チームの一体感やメンバーの成長を感じられるようになるにつれて、徐々にお客様から好評を得るアイデアも生まれ始める。その最初の具体例が、チューブのニンニクやショウガの売り場を変えたことだった。同じメーカーから仕入れをしていた都合上、従来はワサビが並ぶお刺身コーナーに、ニンニクやショウガも一緒に並べられることが多かったという。
「でも、ワサビはともかくショウガやニンニクのチューブって、お刺身よりも中華料理や肉料理に使うことの方が圧倒的に多いですよね。だったらそのコーナーに置いた方がいいと提案したんです」。
スーパーの常識にとらわれないこのアイデアは、まさに毎日キッチンに立っている主婦ならではの目線。売り場を変えたことで実際に売り上げの増加にもつながった。
幅広い世代の意見から
生まれる新しいアイデア
「20代から50代まで幅広い世代のメンバーがいること」が「アーク・アン・シエル」の強みだと話す白井。
リオン・ドールの顧客のコア層である50~60代のX世代に向けた提案を大事にしながらも、できるだけ簡単に料理を済ませたい人に向けたレシピの紹介や、家族構成が異なる客層を踏まえた提案は、新しい発見になったという。その中で印象に残っているのが、ヨーグルトとトマトの新しい組み合わせの提案だった。
「グロサリーと農産からそれぞれ売り込みたいと要望のあったヨーグルトとトマトをスムージーとして提案してみたんです。トマトの売り場にヨーグルトのメーカーのキャラクターを展示することで、両方の売り場を回ってもらうような仕掛けを考えました」。
実際に試食であがった「美味しい!」の声から生まれたこの作戦は、見事に成功!美容や健康に関心の高い層を中心に好評を博することとなった。
消費者目線を大切に、
買い物で癒しを届けたい
白井にとって、入社してからずっと変わらずに持ち続けているという消費者目線。
「私もそうですが、女性にとって買い物は癒しの時間だと思うんです。無駄なく必要なものを買うのも大事だけれどそれだけでは楽しくない。目移りしながらあれこれ買う時間が癒しになると思うんです」。リオン・ドールが今まで以上に癒しを届けるスーパーになるのを目指して…。「アーク・アン・シエル」から生まれる新しいアイデアから、今後も目が離せない。
執行役員 販売部 会津地区担当白井 祐美(しらい ゆみ)
1986年 | 入社 販売部 グロサリー部門配属 |
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2017年 | 販売部 店長 |
2019年 | 販売部 GM 会津地区担当 |
2024年 | 執行役員 販売部 会津地区担当 |