INTERVIEW
2005年入社
(新卒入社)
Inaba Kazuhiko

商品部 水産バイヤー稲葉 一彦いなば かずひこ

買い付けだけが仕事じゃない!
時代を読みとる力で、
逆境に立ち向かう

買い付けから商品開発まで。
多岐にわたるバイヤーの仕事

バイヤーの仕事はイメージよりも多彩かもしれません。まずは、多くの人がバイヤーの仕事として思い浮かべる買い付け業務。私は新潟県内全店のリオン・ドールの店頭に並ぶ魚の買い付けを行っていて、セリ場に並ぶ魚を見て品質をチェックしたり、店舗からの要望やその日の相場状況を見たりしながら、どの魚をどれくらい仕入れるかを決めています。
また、マグロや養殖の魚の仕入れは、商社やメーカーと直接商談して入荷しています。世界中のマグロを食べ比べながら、味にも価格にもこだわって仕入れています。
他にも、商品開発の分野にも関わっていて、店頭に並ぶお刺身の盛り合わせの内容を決めたり、栄養成分や原材料の表示を作ったりするのもバイヤーの仕事。そして、実際に巡店して、商品の売れ行きや陳列状況の確認までトータルで行っています。

前例のない年末年始商戦をどう切り抜ける⁉

コロナ禍の時期の年末年始の出来事が印象に残っています。バイヤーにとって年末商材のマグロの買い付けは、一年で最も重要な業務のひとつです。例年9~10月の時点で買い付けに動くのですが、自粛ムードが漂う中、帰省する人が大きく減ることが予測されていました。そのうえ、海外からの輸送も滞り、商品がほとんど入ってこないという厳しい状況に直面していました。ふだんの年なら大人数向けの盛り合わせは年末年始の目玉商品ですが、同じように商品設計をしていては、とても手の出せない価格になってしまいます。だからといって、単に量を減らしても売り上げは見込めないですし、お客様の満足度も損なわれてしまいます。そこで、私が提案したのは本マグロやウニ、アワビなどの高級なネタを、少人数向けに提案することでした。誰もが経験したことのないコロナ禍の状況にあっても、お客様目線を大事にした挑戦を自由にやらせてもらえた結果、単価を下げずに販売することができ、前年以上に伸ばすことができました。

リオン・ドールのファンに
なってもらうために

旬でお客様を楽しませることができるのが水産の面白さですが、近年は異常気象の影響で満足に旬の魚が獲れず、価格が高騰することも多くあります。代わりが効きにくい野菜などは多少値段が高くても売れますが、魚はそうはいかないので、どう工夫するかがバイヤーとしての腕の見せ所!お得な価格で店頭に並べられるように買い付けの好機を見逃さないことはもちろんですが、「リオン・ドールの商品は美味しいから」「リオン・ドールにしかない商品だから」と、言ってもらえるように、クオリティやオリジナリティにもこだわったリオン・ドールらしい商品を届けていきたいです。そのためにも、お客様のニーズに寄り添う気持ちは常に持っていたいと考えています。

時代に合わせた変革で、
日本の「魚食」文化を守る

水揚げ不振による価格の高騰に、日本人の魚離れ、海外への水産物の流失など、水産部門を取りまく環境は大変厳しい状況です。それでも、外食産業では魚は根強い人気がありますし、家庭でももっと魚を食べたいと考えている人はたくさんいると思っています。家庭でも気軽に魚を味わえるように、トレンドでもあるカップデリの惣菜を開発したり、簡単な調理で美味しく味わえる商品提案を行いながら、「魚食」の拡大を行っていきたいです。

昔も今も、挑戦を
全力で後押ししてくれる会社

実は私も、高校生の頃にリオン・ドールでアルバイトをしていて、その時の経験が今の仕事につながっています。その時の担当も水産部門!種類の多さや魚をおろす楽しさを知ったことで、この仕事に興味を持ちました。そして、当時大きな感銘を受けたのが親身になって仕事を教えてくれた従業員さんの存在でした。
リオン・ドールはやる気を持って挑戦する人を全力でサポートしてくれる会社です。たとえ失敗したとしても、大事なのは「何が悪かったのか?」「どうすれば成功できたか?」を考えて次につなげること。それを一緒に考えてくれる人がたくさんいるのは、昔も今も変わらないリオン・ドールの大きな自慢です。

社歴
2005年 入社 販売部 水産部門配属
2009年 販売部 水産部門チーフ
2016年 SV部 水産SV
2018年 商品部 水産バイヤー
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